先日、何気なく呟いた「吸水ショーツ」のツイート。
吸水ショーツのおかげで気付いたら生理おわってた。あの交換作業がないだけでこんなにも生理であることを忘れてしまうとは…値段も1枚¥5,400なので長い目で見ても良い買い物だった… pic.twitter.com/TRVgjJ3R2v
— 奈月 | アラサー美容ヲタク (@Cutiecutiey) December 15, 2020
予想以上に拡散されてびっくりしたのですが、要するにまだ「あまり知られていないけど、安心できるものならぜひ使ってみたい!」ということなんだろうなぁ、と思い、簡単ですがより詳しく説明していきたいと思います。
慣れると本当に便利だと思うので、気になる方はぜひ読んでみてください!
実は2011年からある!吸水ショーツの歴史

吸水ショーツとは、欧米を中心にじわじわとスタンダードになりつつある、新しい生理用品。特殊素材でできたショーツが経血を吸収し、サラサラの状態を保ってくれます。
ほとんどの商品が消臭・抗菌などの半永久的な効果を兼ね備えており、衛生面も加味されているので「漏れない・蒸れない・臭わない」のもポイント。
ショーツ1枚だけで完結する手軽さから、サステナブルな観点からも注目されています。
吸水ショーツにまつわるツイートをしたとき、「にわかに信じがたい…」という声が挙がっていて、なかなか購入に踏み出せない方が多かったのですが、実はパイオニアであるアメリカの『THINX(シンクス)』は2011年創業。意外と前からあるアイテムなんです。
全国的にはそんなマイナーじゃないんだよ…!
他にも、台湾の『MOON PANTS(ムーンパンツ)』、オーストラリアの『modibodi(モディボディ)』など、さまざまな国から出ているアイテムでもあります。
そして、満を辞して誕生したのが、2020年創業の『Nagi』。吸水ショーツ初の国産ブランドです。
今回わたしが出会ったのは、この国産ブランドでした!
わたしと吸水ショーツの出会い

まず、わたしの経血量なのですが、おそらく普通程度。ただし、決して少ないほうでもなく、
「夜用ナプキンがズレてシーツが大惨事」「日中替える時間がなくて椅子が大惨事」「いきなりドバッと出て生理用パンツが大惨事」
…は人並みに経験してきているほうだと思います。ただ、割と荷物が少ないのでナプキンを常日頃から持ち歩いてるわけでもなく、いきなり来てしまって「やっちまったな…」とトイレットペーパーで応急処置を取ることもまぁまぁあります…。
(なおタンポンは引き抜くときの「ズルッ」という感触が超苦手なので余程のことがない限り使わないです…)
もともとわたしは生理用ナプキンを使っており、「布ナプキン」「月経カップ」は特に使用していませんでした。
理由はひとつ。
めんどくさそうだから…!
一時期「月経カップ」がTwitterで話題になっていましたが、まず異物を入れるのが怖すぎるし、交換のたびに手が血塗れになるらしいし、きちんと熱湯消毒しなくちゃいけないし、とにかくめんどくさそう。
だったら、交換するだけのナプキンのほうがラクだよなぁと思っておりました。
そんなとき、何の因果かInstagramでいきなり「吸水ショーツ」の広告が出てきて、「なんだこれ?」と興味を持ったのがきっかけでした。
ナプキンもタンポンもいらない。特殊素材でできたショーツがすべてを吸収してくれる。
そんなぶっ飛んだアイテム、実在するんか?
これが率直な感想でした(笑)。
ただ、いろいろ調べていくうちに、これはズボラなわたしにぴったりな神アイテムなんじゃないか…?と思い始め、気付けば購入していました。とりあえず自分で試してみよう!と。
実際に吸水ショーツを使ってみた

パッケージがショーツとは思えないほどの可愛さ!
サステナブルを掲げている企業なので、容器にもこだわって、小物入れなどに使えるようなオシャレなデザインを目指したそう。
Nagiは1枚からでももちろん購入できるのですが、3枚セットだと15%オフになるとのことだったので、セット注文して、ひとつは友人にプレゼントしてみました。
いきなり3枚もいらないよ〜という人は、友人とシェアしてみても良いのかも。
普通の日用はナプキン3枚分、多い日用は4枚分の吸収力

こんな感じで入っています。
ちなみにNagiの吸水ショーツは主に2タイプあって、スタンダードタイプ(普通の日用)はナプキン3枚分(30ml)、フルタイプ(夜用・多い日用)は4枚分(45ml)の吸収力があります。

ちなみにフルタイプはおしり〜腰までバッチリカバーしてくれるので、寝転がっても背面漏れの心配がないのも嬉しい。
外側は水着のような素材、内側はやわらかな素材

スタンダードタイプは広げてみるとこんな感じ。
外側は水着みたいなつるりとした素材で、内側の吸水部分はやわらかな素材です。Nagiはとにかく速乾性に優れている素材がポイントなので、毎日洗濯をする人であれば4枚あれば回せるんじゃないかな…。
- パッケージが可愛く、プレゼントにも◎
- 職人が1枚ずつ縫製している安心の品質
- 速乾性があり少ない枚数でまわせる
吸水ショーツの使い方は…「履く」だけ!
「生理が来そうだな〜」と思ったら予定日の1〜2日前から履いておきます。
こうすれば、「今日生理用品持ってきていないのに来ちゃった!!」という事態を防げるのでオススメ。
わたしはお風呂上がりに1枚履いて、朝起きたら脱いで、新しいのを履く、1日2枚スタイルでやっていました。
血が出た瞬間や用を足してパンツを履くときにヒヤッとするのでちょっと不快感があるのですが、個人的にはトイレの度にナプキンについた血を見るのが嫌だったので、1日血と無縁な生活を送れます。
あとは、そもそも使ったことがないと「こんな布切れが本当に吸ってくれるんか…?」と無駄に外側から触って漏れていないか確認してしまうのですが、使い続けて信頼が持てるようになったら不安も解消されていくんじゃないかな…。
はじめは少ない日かつ1日中家にいる日で試してみて、自分に合っているかどうか確認できたら、少しずつ移行していくのが良いと思います。
吸水ショーツのお手入れは手洗いして洗濯機に入れるだけ

お手入れは、洗面器にぬるま湯をはって浸しておき、水が透明になるまでもみ洗いをします。
慣れないうちは、洗っているうちに水が汚れてきて「こんなに吸い取ってたんか!!」とびっくりします(笑)。
その後、洗濯機に入れて普通に洗濯して干すだけ。
なかには「手洗いが面倒」という声もありますが、わたしの場合は結局布マスクもブラも長持ちさせるため手洗いをしているので、身体を洗うのと洗濯がセットのルーティンになっています。
ルーティンになればそこまで手間に感じないのかな〜と思います!
吸水ショーツのデメリット
デメリットは、経血が出ると股間がひんやりするので、気になる人は気になるかもしれないところ。
あとは、生地がまぁまぁ分厚いので、夏場に使うには少し暑そうな気がします。MOON PANTSは服に響かないペラッとした生地が特徴なので、夏場はそちらに切り替えても良いかも。
最後に、多かったのが「衛生面」に関する不安ですが、ほとんどのブランドがバクテリアの繁殖を抑える抗菌作用のある素材を使っており、今のところ吸水ショーツにまつわる症例なども報告されていないので、個人的には問題ないかと思っております。
経血量が多い人へ贈る、タンポン12本吸水ショーツ”Bé-A(ベア)”
また、「経血量が多くて使えない」という声も合ったのですが、多い人はナプキン・タンポン・月経カップなどの併用も推奨されています。
なかには「2日目は使えないけど少ない5日目だけ使っている」という部分使いをしている方もいれば、おりもの・尿もれ・産後などに使われている方もいるので、全部フルセットで変えなくても、自分に合った使い方をしていけば良いんじゃないかなぁ、と思います。
あとは、2020年7月にクラファンが成功し、発売開始したタンポン12本分吸収するショーツBé-A(ベア)の吸収力がエグいのでこちらも良いかも。
吸収力に関しては業界No.1みたいです。

わたしはタンポン12本分も経血が出ないので買う機会がないのですが、ズボンみたいな形状もホールド感があって安心だし、経血量で悩んでいる人はぜひ試してみて欲しいです。
吸水ショーツにまつわるQ&A
どうしても気になるようであれば抵抗がなければ、トイレットペーパーで取るなどして対処すればればいいのかな…と思います
2021年にはGUからも発売されるのでそれを待つのもアリかも!
ブルーな生理期間に新しい選択肢を

いろいろ語ってしまった…(笑)
個人的には革命が起きたので!!
気になっている人は買ってみると良いんじゃないかな。このへんは考え方次第ですが、ナプキンの消費量を考えればモトが取れるし、何より「手間を金で買う」のであれば圧倒的にオススメします。
いろんなブランドがあるのでぜひチェックしてみてください。
皆さまの生理期間が少しでもハッピーになることを願って…!